ワーママ転職で人事が「この選択、危ないかも」と感じる瞬間

キャリア形成

― 焦りがミスマッチを生む構造

転職活動をしているワーママの方と面接でお話ししていると、
ふと「この転職、大丈夫かな」と感じる瞬間があります。

それは、スキルや経験が足りないからではありません。
むしろ、真面目で一生懸命な方に対して感じることの方が多いです。

人事として中途採用の面接をしていると、
評価とは別のところで「少し心配だな」と思うポイントがあります。
今日はその話を、人事目線で正直に書いてみようと思います。


人事が感じる「違和感」は、能力不足とは限らない

面接をしていて「この人は難しい」と感じる理由が、
必ずしもスキルや経験不足であることは多くありません。

受け答えも問題ない。
職務経歴も決して悪くない。
それでも、どこか引っかかる。

その違和感の正体は、
転職そのものに「焦り」が強く出ている状態であることが多いです。


期限がある転職ほど、スピード重視になりやすい

ワーママの転職には、時間的な制約がつきものです。

・保育園の入園・継続の期限
・復職や就業開始のタイミング
・収入を早く確保したい事情

こうした背景がある中で、
「早く決めなきゃ」「とにかく今動かないと」
と感じるのは、とても自然なことだと思います。

最近では、
Web上で簡単に面接予約ができるケースも多く、
応募後すぐに面接を入れることも珍しくありません。

そのため、

「早く応募する」
「空いている日程ですぐ面接を入れる」
「スピード感を持って動くことが内定への近道」

そう考える方も少なくないのが現実です。


即応募・即面接=内定に近づく、とは限らない

ただ、人事側の立場から見ると、
スピード重視の動きが必ずしもプラスに働いていない
と感じる場面も多くあります。

即日面接を希望される方の中には、

・その求人で何を求められているのか
・自分がどんな価値を出せるのか
・制限がある中で、どう働こうとしているのか

こうした点が、まだ整理されていないまま面接に来ている方もいます。

結果として、

「本当は強みになりそうな経験があるのに伝えきれない」
「状況説明がうまくできず、意欲が伝わらない」

そんな“もったいない不合格”になってしまうケースを、
これまで何度も見てきました。


転職で不安や焦りを感じるのは当たり前。人事が気にしているのは別のところ

ここで誤解してほしくないのは、
不安や焦りを感じること自体が問題なのではないということです。

事情があって急いでいることは、
面接官にも伝わりますし、理解もできます。

人事が不安に感じるのは、

・自分の状況や制限を整理しないまま進んでいる
・入社後の働き方がイメージできていない
・「とにかく今決まればいい」という状態になっている

こうした点が見えたときです。

それは、「落としたい」という感覚ではなく、
「この方が入社後につらくならないだろうか」
という心配に近い感覚です。


実はこの構造、ワーママに限った話ではない

この「焦りが判断を狭める構造」は、
ワーママに限った話ではありません。

・引っ越しが決まっている
・家族の事情で早く収入を確保したい
・生活環境の変化に期限がある

こうした状況では、
属性に関係なく同じことが起こりやすくなります。

だからこそ、人事としては
一度立ち止まって整理してから動いてほしい
と感じるのです。


本当の近道は、一度立ち止まって整理すること

遠回りに見えるかもしれませんが、
転職で後悔しにくい人ほど、
最初に「整理」をしています。

・これまでの経験の棚卸し
・今できること、できないこと
・制限がある中での現実的な働き方
・それを相手にどう伝えるか

実際に私自身も、今の会社に転職する際は、
複数の転職エージェントと面談を重ね、
自分の経験や状況について何度も壁打ちをしました。

過去の転職経験から、
この準備の段階こそが一番重要だと感じていたからです。

焦って応募を繰り返すよりも、
一度立ち止まって整理することで、
結果的に自分に合う環境と出会えたと感じています。


エージェントを使うのは「急がば回れ」

転職エージェントというと、
「求人を紹介されるもの」というイメージが強いかもしれません。

でも実際は、

・強みや経験の整理
・面接での伝え方の壁打ち
・今の状況で無理のない選択肢の整理

こうした部分で、力を発揮してくれる存在でもあります。

「エージェントと面談してから進めるのは時間がかかりそう」
と感じる方もいるかもしれませんが、
結果的に内定率が上がり、ミスマッチが減るケースも多いです。

まさに、急がば回れだと感じています。


まとめ|焦っている今こそ「その先」を一度想像してほしい

期限がある転職ほど、判断は難しくなります。
だからこそ、目先の状況だけで決めてしまうと、
働き始めてから苦しくなってしまうこともあります。

「早く決めること」よりも、
「納得して決めること」。

人事として、そして一人の転職経験者として、
焦っている今だからこそ、
一度だけ立ち止まって考えてみてほしいと思っています。

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